夜の「歯ぎしり」と朝の「口の乾き」は要注意
不調のサインを見逃すな。 自律神経はどこまでコントロールできるか?①
不調になってはじめて気づく自律神経の存在
まずは自律神経のサインをチェック!①
今回は、睡眠とも深く結び付く自律神経の不調について、
「食いしばり、歯ぎしり」
「朝起きたときに口が乾く」
について、お話します。
食いしばり、歯ぎしり
無意識に食いしばりが出ているときには、交感神経の活動が過剰になっています。
食いしばりはある程度意識的に直すことができます。「口を閉じる=歯を食いしばる」という結びつきで記憶されているのを「口を閉じる=歯は噛まない」とすり替えるのです。足を組む癖を直すような感覚で、脳の中のあごの位置が正しくイメージできるように試してみましょう。
昼間に食いしばっているときは、夜間睡眠中にも食いしばったり、歯ぎしりをしている可能性も高いです。
睡眠中には血圧が下がるはずなのですが、交感神経の働きが保たれたまま眠っていると夜間にも血圧が下がらない夜間高血圧になることもあります。これは自分では気づかないのですが、睡眠中に食いしばっているとマイクロアローザルといって脳波上の短い覚醒が起こってしまいます。
マイクロアローザルが起こると、熟眠感が得られず昼間に眠くなります。自覚的にはたっぷり眠っているはずなのに昼間に眠い。こんなことがあったら、食いしばっている可能性があります。
そんなときは、1週間カフェインレスにしてみましょう。もし、眠気覚ましにカフェインを飲む習慣があったら、そのカフェインが睡眠中の歯ぎしりを増強して昼間の眠気を生み出しています。コーヒーやお茶、栄養ドリンクやタブレットなど、机の上にカフェインを置いている人は1週間だけで良いのでカフェインレスにチャレンジしてみましょう。
昼間の眠気が少しラクになることが分かったら、好きで飲むカフェインと習慣的に飲むカフェインを分けて、習慣的に飲むことを避けてみましょう。